あたしの小さい頃を思い出したので書く。



昔の記憶ってかなり薄い方だと思うんだけども、たまにふと、断片的に、思い出す。

小さい頃からうちには結構大きい「材料入れ」があった。小さいあたしが余裕で入れるくらい。

中には、紙、タコ糸、毛糸、布切れ、枝、貝殻、とにかくいろんなものが入っていた。

暇な時(四六時中暇で暇を恨んでたけど)そのでかいプラケースを眺めては変なものをつくっていた。

そんなことしてたなって思い出した。

パパが電子工作を小さい時からやってるから、はんだ付けとかもやってた。

回路なんて今になってもよくわからないけど、パパに言われた通りに抵抗とマイコンをつけると、あら不思議ラジオが出来たりして、楽しかった。

小学校低学年とか、もっと小さい時はワニさんクリップで電池とスイッチと豆電球を繋いで光らせる遊びをずっとやっていた。

あたしは頭が良かったし、だから授業がクソつまんなくて家でクソ泣いてたのに、どうしてマイコンの書き込み方を教えてくれなかったのかは謎である。これはつくづく謎。それはおいといて。

テレビは一日30分だったし、たまごっちは一日15分(時間を止めておくしかないから全然育たない、ミニゲームばっかやってバチ金あった)でゲームは買ってもらえなかったから、本読むかなんか作るかしかなかった。

早く大人になりたいってずっと思ってたし、子供時代ってのはマジで監獄だと思ってるけど、おかげさまでセンター現文は97点だった。割に合わねえよ。

文句を言いたいわけじゃない。変わってるねってたまに言われるあたしはちょっとだけ変わった育て方で育ったからこうなったんやなあと思って書いただけだ。


自分に子供ができたら、どでかい「材料入れ」に毎日いろんな材料を集めてあげたい。もちろん、たまごっちは首から下げさせてあげたい。コーヒーを飲みながら気持ちよく本を読むあたしに憧れさせたい。



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